当サイトはプロモーションが含まれています。

【モノづくり歴20年】ガス使用による歪み直しで考えていること

スポンサーリンク

溶接によって曲がったとき作業するであろうガス使用による歪み直し。

なかなか先輩に聞きづらいとか職人気質な現場で『見て覚える』のようなところもあって若手の方が苦労していることと思います。

モノづくり歴20年超えた私の方から上手く歪み直しするために考えていることについてお伝えします。

少しでもお役に立てれば幸いです。

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

1.歪ってややこしい

前述しましたがモノづくり歴20年超えています私ですが歪ってややこしいと感じています。

上手く歪が直せる時もあれば思うように直せない時もあってまだまだ未熟者と思いながら作業をしています。

歪み直しって苦手の人は多くいると思うんですが上手く歪が直せないのは理由があるんです。

(理由については後ほど)

 

2.溶接したら必ず歪みはあるもの

材質は色々種類はありそれぞれで歪み量が違いますが溶接したら必ず歪みます。

もちろん脚長によります。

しかし

歪まないことはないんです。

厚板だからそんなに曲がっていないとかありますが厚板でも鉄に熱いれると曲がります。

そう言う目でモノづくりに取り組んでみてください。

歪みの有無は直尺などで確認することを繰り返すことで目が肥えてきます。

目が肥えると直線度の通りを目検で見るようになって判断が早くなるようになれば、職人感が増してカッコよく仕事ができる人に見えてくることでしょう。

 

3.歪み直しはメンタルも鍛えられる

そんな歪でも

リブ裏や溶接裏側をガスで炙って直すのが基本ではありますが複雑に歪んだものや炙っても直らないときにどこを炙れば直るのだろうとわからなくなります。

自信がなくなって精神的に萎えてくるんですよね。

『ここを炙れば直る』

って思っていたところが直らないことは20年経った今でもあるので、まずは基本的なところを炙ってみましょう。

 

4.歪んだ理由を見つける

先ほどの上手く歪みが直せない理由ですが歪みを直すのにやみくもにガスで炙っても直せません。

考えなきゃいけないのが

『何で曲がったのか?』

『どういう歪み応力が発生しているのか?』

です。

モノづくりするにあたって歪みを考慮した上で製作をしていることと思います。

歪みが発生したのはもちろん溶接したからですが、溶接したプレートの収縮応力と素材のままであるところの面積とのバランス関係が悪いと波打つような曲がりも発生します。

歪み直しの基本をやるのはいいけど『曲がった理由を考えない』『ガスで炙る強さと長さ』がマッチしないと上手く直すことは難しいです。

 

 

5.歪み直しは時間がかかるもの

仕事をしていると効率を求められてしまうのは仕方がない事ですが、歪みを直すときはガスで炙って冷えるまではどのくらい直ったのかわからないので時間はかかるものです。

かと言って

時間短縮するためガスを強く炙ると逆に曲がり過ぎて反対側を炙ってなんてことも...

歪みノウハウがなくどのくらい炙ればいいかわからないときは強く炙らないようにしましょう。

ガスで炙った跡が薄く付く程度でまずはやってみてからもう少し強く炙るなど判断してください。

 

6.まとめ

上手く歪み直しをしている人たちが考えていることについてお伝えしましたけど、これだけで歪みが直せるわけではないですが歪みに対する考え方がわかっていただけると思います。

単純にリブ裏や溶接裏だけを炙ればと思わないでください。

歪んだ理由を考え向き合ってモノづくりをしていきましょう。

コメント