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ハンマーで歪みを取る効果的なやり方と実際の事例

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最近ではDIYで家庭用溶接機でオリジナリティーのあるモノを制作する方も増えていますが歪みが発生してどうしようと困っていませんか?

大きいものの歪みはハンマーで直すのは困難で非効率ですが、薄板は直したりすることも可能です。

 

ここでわかること

 

・ハンマーで歪みを直せる板厚

・ハンマーで歪みを直す効果的な方法

・ハンマーで歪みを直した事例

について

私が20年モノ造りをしてきた経験からお伝えしますので、仕事でもDIYでも歪みを直す方法として参考にしてみてください。

 

 

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1.歪みが発生する理由

歪みが発生する理由は知っていますか?

金属に熱をいれるとどうしても膨張と収縮によって冷却時のバランスが悪くなるため歪みが生じます。

そんな歪み直しは匠の技術と言ってもいいくらい難しいもので経験値に左右されます。

 

2.ハンマーで歪みを直すのは9mmが限界

薄板に分類される1mm~6mmはハンマーで歪みを直すことは可能です。

歪みの直し方にもよりますが、どの板厚もハンマーで直せるわけではなくて9mmが限界だと思っています。

厚板のものをいくらハンマーで叩いても流石に全く変化はございません。

ただただ手にマメをつくって疲れるだけです。

その場合はガスで歪みを直すことになるでしょう。

 

3.ハンマーで歪みを直したときのプレートの変化

ハンマーは叩いてもその部分しか母材は変化しません。

変化というと

・ハンマーで叩いた場所が凹む

・ハンマーで叩いた場所が延びる

ハンマーで歪みを直す選定をする場合は母材に上記2つの変化を強制することになることを理解しておきましょう。

 

4.ハンマーで歪みを直す注意点

凹む=キズがつく

重複してしまいますがハンマーは叩いたら凹みます。

凹む=ハンマー痕がつくということです。

外観を損なうことになるのでゴムハンマーや養生、当てビシなど使用してキズの防止を図りましょう。

その代わり

キズの防止はできるけど衝撃を吸収するため歪みは直しにくくなります。

 

素手で扱うこと

ハンマーは軍手や皮手袋を着用して振らない。

握力に自信があってもスッポ抜けるときがあるので基本は素手で扱うことになっています。

ハンマーを振る際は周辺に注意しましょう。

 

 

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5.ハンマーで歪みを直す効果的な方法

鉄工業界ではありがちなプレートの切断後弓なりに曲がっていることですが、曲がっている状態では流石に使えません。

素材の状態が曲がっていれば真っ直ぐにしてから使用します。

 

弓なりに曲がったものは叩いて延ばす

例えば

6mmのPL(プレート)が弓なりに曲がっているときハンマーでどのように直すのか?

 

ハンマーで直す方法は板幅の3分の1くらいのところをまず叩いていきます。

それでも直らないと思いますのでそれから端を叩いて直します。

 

よくありがちなのは

板端をはじめから叩いて延ばしてしまうこと

良いか悪いかでいうと悪いです。

あまりオススメはしません。

 

理由は

端部を叩いて延ばした場所は潰れているので延ばすことに限界があります。

もちろん大きく曲がったものには真直に直りきらない場合もあるので曲がり具合に合わせることが望ましいわけなんですが、基本は中央よりから叩いて延ばしていくことで端部を叩くよりも直しやすくなります。

 

ジャッキを使うと効果が大

大きく曲がったプレートをハンマーで叩くには労力と時間がかかるものですが、違う方法としてジャッキを使って真直にするやり方があります。

 

ジャッキで真直にする方法

曲がったプレートの両サイドにジャッキで押しても動かないようにブロックを固定します。

(動かなければなんでもいいです。)

 

 

曲がったプレートをジャッキで真直になるまで押してハンマーで端を叩く。

このようにすると

ハンマーで叩く回数を減らせるだけでなくハンマー痕を仕上げる手間も減らせることができます。

プレスでできればそれに越したことはないですが、出来ない場合はできるだけ圧をかけてハンマーで叩く方法は効果的です。

 

6.ハンマーで歪みを直した事例

仕事で実際にハンマーで歪みを直した事例です。

ドーナツ型に切り抜かれたプレートの真ん中に板厚違いなど突き合わせ溶接する構造のとき、歪みがどうなるのか・・・

溶接は両側溶接で入熱が大きいものでした。

 

外側がグニャグニャに波打つような歪みが発生

溶接が冷めてくると外周側がグニャグニャに波打つ歪が発生してきます。

ドーナツ型のプレートの真ん中、つまり内径を全周溶接すると溶接熱による収縮が内径部だけあって外周への収縮がないため『板があまっている』状態に。

この内外のバランスが悪くなるため波打つ歪みが発生します。

 

溶接の上をひたすら叩く

外周を焼いて歪みを直す方法を選択する人もいるでしょうが溶接したところをひたすら叩いて直す方が外径が小さくならずに良いです。

 

叩くポイントは

溶接ビードは削らずビードの上から叩くこと

溶接ビードがあることで叩いて延ばす量が増えるのでビードがあるのとないのとでは歪の直しやすさが全然違います。

 

叩く時は必ず定盤または受け台などと接していること

浮いているとハンマーで叩いているだけで延ばすことができないので歪みは直せません。

必ず受けている方と叩く場所が接していることが望ましいです。

 

これらのポイントを押さえてハンマーで叩くと・・・

『歪み直し前』

『歪み直し後』

 

歪量が改善されていることが一目瞭然ですよね。

 

 

7.まとめ

ハンマーで歪みを直す効果的な方法は

・歪んでしまったところに圧をかけて真っ直ぐや平にした状態でハンマーで叩くこと

・定盤や受け台などとプレート間に隙間がないようにすることでハンマーの打撃を最大限活かすことができる

・溶接ビードは削らず叩くこと

・フラットバー(FB)みたいな長方形のプレートを直すときは少し内側から叩く

少しでもハンマーで歪を直す場合に参考にしていただければ幸いです。

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