溶接という仕事をしていると必要な資格の『JIS溶接』なんですが、その実技試験の曲げ試験が改定していたのはご存知でしょうか?
私は知らなかったんですが運よく情報を耳にすることがあってここで改定内容をお伝えしようと思います。
それだけではなく補修溶接についても改定していたのでこちらの2点についてお伝えします。
まだ知らない人も多いかと思いますので是非周知して頂ければ幸いですがネット情報を鵜呑みにするのが不安な方は当日検査員の方にご確認してみてください。
1.曲げ試験の改定内容とは
早速ですが曲げ試験の改定内容について
最終溶接ビードの始端側を表曲げ、終端側を裏曲げ
最終層の溶接方向で曲げ試験の方向種類が決まっていた。『改定後』
溶接前の試験片確認時のマークなどの印で表裏曲げ方向が確定
いつも気にして試験していた方は気をつけないといけないのが最終溶接ビードに左右されませんということ。
次に図をつかって説明します。
改訂前
曲げを気にするあまり初層の終端側(クレーター)を裏曲げになるように最終層を溶接していたものです。
中間層はどちらにしても影響はないです。
改定後
仮付け仮組みしたら検査員による開先検査をやる時に右上角部にマーク、印が付けられますよね。
この時点で曲げ方向が決まります。
ギャップ幅を始終端で変えている人は初層の溶接を気をつけましょう。
※適用範囲は薄板と中板
2.溶接補修の改定内容とは
最終溶接後に部分補修溶接することはNGで補修溶接するときは端から端まで溶接方向同じで溶接する。『改定後』
部分補修がOK 溶接方向が違くてもOK
最終溶接後、開先が残っていたり脱線して外観が悪くなったとき部分的に溶接することはできませんでしたがこれがやっても良いことになっています。
外観の評価判定に影響するかもしれませんが開先が残っていると間違いなく割れます。
割れると不合格です。
そうならないためにも部分補修をして曲げに影響ない状態で提出しましょう。
スタート、クレーターを曲げ位置範囲外にする。
3.まとめ
改定された曲げ方向は溶接をやる前にスデに決まっていますので詳しくは協会または検査員にご確認ください。
また
部分補修を可能にしたのはより実践に近い状態で受験するような形になっているのかもしれません。
何はともあれ曲げ試験破断しないように共有できればと思います。
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