芝生の害虫駆除剤でオルトランを聞いたことあると思います。
そんなオルトランには種類がいくつかありますが、私が使用したのは『GFオルトラン』という粒剤のものです。
芝生に使えるオルトランは水和剤もありますが、粒剤で簡単に撒くだけのものは『GFオルトラン』だけですので間違ってもDXオルトランは買わないようにご注意ください。
ここでは、オルトランの巻き方と計量についてお伝えしますので参考にしてみてください。
目次
1.間違えやすいオルトランの種類
前述しましたがオルトランにはいくつか種類があります。
オルトランは浸透移行性殺虫剤といわれるもので、根や葉から吸収した有効成分が植物全体を移行することで、全体が殺虫効果を持ち食べた害虫を駆除または防除する薬剤。
希釈して散布するオルトラン
- GFオルトラン水和剤(芝生○)
- GFオルトラン液剤(芝生×)
芝生に使用可能なのは水和剤のみで水でうすめて散布する方法、葉や茎から吸収した成分が全体にいきわたることで効果を発揮するもの。
希釈するタイプなのでひと手間掛かるものです。
そのまま散布するオルトラン
- GFオルトランC(芝生×)
スプレータイプで非常に楽で殺菌効果もプラスしたものですが芝生に適用していません。
撒くだけオルトラン
- オルトランDX粒剤(芝生×)
- GFオルトラン粒剤(芝生○)
土にばら撒くタイプで株元に撒くことで根から吸収した成分が全体へいきわたり効果を発揮します。
芝生に使えるオルトラン
GFオルトランのなかでも芝生に使えるのは『GFオルトラン水和剤』『GFオルトラン粒剤』の2種類だけ適用しています。
芝生適用していないその他を芝生に撒くとどうなるか検証はしていないのでわかりませんが、販売元の住友化学園芸さんの方で効果を検証した上で判断していますので、適用用途をご確認して購入しましょう。
2.オルトランの計量と撒き方
GFオルトラン粒剤にはボトルタイプもありますので手が汚れずに撒くことが可能ですので、芝生面積が狭い方はボトルタイプの購入がおすすめです。
私が購入したGFオルトラン粒剤は1kgのものでチャック付きの袋に入っていて保管しやすくなっています。
袋の裏側見ると10g/㎡と記載されています。
1mx1m=10gということですが10gってどのくらいかわかりにくいですので別の方法でお伝えします。
例えば広げた新聞紙1枚でいうと
8.1cmx5.4cm÷100=約0.44㎡となります。
10g/㎡ということですので
10g/㎡x0.44㎡=4.4g(約4g)となりました。
じゃぁ4gってどのくらいなのかですが
計量してみると指先(親指、人差し指、中指)でつまんでおおよそ1gだったので3〜4回繰り返すとできます。
1㎡あたり指先でつまんで10回くらい繰り返しまんべんなく出来るだけ均一に撒けば良いことになります。
手が汚れるのを嫌がって袋ごと撒こうとすると撒きすぎる傾向にありますので、手袋等使用して撒きましょう。
3.GFオルトラン粒剤の危険性
オルトランに安全データシート(SDS)がなかったのでスミチオンなどに比べるとあまり刺激が強くなければ強力でもない農薬かもしれません。
それでも農薬を扱うことには変わりはないので、子供さんいるご家庭やペットを飼っている所は気をつけたほうが良いでしょう。
匂いは鼻にツーンとくる刺激臭ではありますし粒剤といっても粒は小さいのでマスクを着用する方が安心です。
素手で撒くと白くなりますので使い捨て手袋等を着用して撒苦ことをおすすめします。また、撒いた後は石鹸で手洗いすることも忘れずに。
4.効果はすぐに出ません
オルトランは即効性ではなく浸透移行性の特性があるため草木や芝生が吸収しないと効果が出ないため、約1週間くらいは我慢してください。
そこから1ヶ月くらいは効果が持続するとみられています。
薬害回避や収穫物への残留回避のために総使用回数5回以内となっていますので守るようにしましょう。
5.まとめ
芝生に撒けるオルトランは『GFオルトラン水和剤』『GFオルトラン粒剤』の2種類のみ。
オルトラン粒剤の撒き方は指先でつまんで1g。
1㎡撒くのに指先でつまむことおおよそ10回繰り返せば適正な量となり、手が白くなるので使い捨て手袋等や粒が小さいのでマスク等を着用して撒くことをおすすめします。
他の薬剤に比べて危険有害性は高くないものの農薬を扱うので、子供やペットには十分気をつけて取り扱うようにしましょう。
オルトラン粒剤は手間要らずでただ撒くだけで駆除や防除ができる優れものですので、楽したい方はぜひ試してみてください。
コメント