芝生を枯らす害虫は厄介で駆除や予防など対策する必要があります。
その中でも食害被害で悩まれる方も多いはず。
あまり関係ないと思われる『蛾』ですが意外にも芝生の食害被害のド定番だということでした。
芝生に住み着く蛾は『シバツトガ』という名前でどんな蛾なのかご紹介していこうかと思います。
対策含めて参考にして頂けたらと思います。
1.芝生に住み着くシバツトガとは
芝生の上に燻んだ白い細長い蛾のようなものを見かけたことないですか?
おそらくそれがシバツトガの可能性があります。
芝生には色んな害虫がいますが食害被害で多いのはおそらシバツトガではないでしょうか。
シバツトガは体を覆うように羽根があり細く長方形の形っぽい姿をしています。(羽根が広がっていたらパッと見ても判断できませんが・・・)
生体が面白い
写真見ればわかりますが頭が下にあって逆さで生活していることがわかると思います。
頭に特徴ある鶏でいうトサカみたいな突起があります。
夜行性のため高温で乾燥した環境を好む特徴があり、私たち人間が寝ている間に飛び回り交尾して繁殖していくそうです。
発生時期
発生時期が5月から10月くらいまでで3回の発生ピークの波があるらしく、9月頃が一番被害が出やすい傾向にあります。
幼虫は意外と大きく2cmくらいまで成長するみたいですが、芝生が長いと幼虫を全然発見できませんので探すときは芝刈り後がオススメかもしれません。
被害が多くなるのは幼虫時代
食害被害が多くなる時は幼虫時代が一番甚大であると言われています。
成虫になると体の色が白っぽくなり体長は1cmくらいで芝生の上にいますので、幼虫のときより発見しやすくなります。
おそらくシバツトガを見かけるタイミングとしては成虫のときと思われます。
シバツトガは外来種
シバツトガは外来種でアメリカ産だそうで、もともとはアメリカのティフトンシバと一緒に輸入した時にくっついてたみたいです。
テレビでも外来種の魚を捕獲したり食したりしてますが『ここにも外来種がいるのか!!』って感じですね。
2.シバツトガが好む芝生
幼虫時代に食害被害が大きいわけですが、シバツトガにも好き嫌いのある芝生があります。
被害の大きい順に
- ベントグラス
- ティフトンシバ
- バミューダグラス
- 高麗芝
- 野芝
日本芝はわりかし病気等につよいところがあり西洋芝などに比べると食害はなりにくく外来種の口には合いにくいのかもしれません。
そうは言っても食害被害は日本芝でもあリますのでご注意ください。
3.シバツトガの農薬対策による食害予防
無農薬で対策するなら万能な木酢でしょうが、効果はイマイチなところも感じることもあると思います。
一般的に害虫対策は農薬等で対策すると思いますが、農薬の場合どのようなものを使用すればよいのでしょうか?
ホームセンターなどに売っているものは幅広い害虫に適用されていますのでどれでも効果はあるかと思いますが、個人的には絞った害虫に効果を発揮するパンチショットがおすすめです。
・おすすめ理由
幅広く効果のある農薬が無難なのかもしれませんが、ある程度特化したものより効果は劣るんではないかと思っています。
例えば、ゴキブリを駆除するのに『5種類の害虫に効果発揮します』と『ゴキブリにだけ効果発揮します』と言われたらどちらを求めます?
後者の方を求める人が多いと思います。
勝手なイメージですが種類を広げた分の代償は少なからずどっかに影響があると考えています。
それが効果の部分で浅くなっていて、逆に種類を狭くした方が効果が深く特定害虫駆除には向いている。
決して万能型がダメではないんですが、害虫が特定している場合は対応可能種類が少ない方が良いのではないでしょうか。
パンチショットはシバツトガ以外にもスジキリヨウトウ、ケラに効果がありますがオルトランやスミチオンに比べると対応可能種類は少ないです。
4.まとめ
芝生で見る白っぽい蛾の正体はシバツトガ。
芝生の食害は幼虫が甚大な被害を与えており、1年で3回もピークを迎えるため厄介な害虫である。
シバツトガは芝生に好き嫌いもあり外来種でもあるためか西洋芝が好まれるが日本芝も被害は多いので、どっちにしてもイヤ~な害虫です。
対策としてはパンチショットという農薬を散布する。
芝生に白っぽい蛾を発見したときは放置せず農薬散布して様子みてみましょう。
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