ある日の出来事なんですが、庭にある木が台風の風によって倒れちゃいましたので50cmくらいに切って芝生の上に放置していました。
数日後、その木に羽アリみたいな虫が大量に発生したのを発見。
調べるとアリはアリでも厄介なシロアリでしたのでご紹介します。
ちなみにこの台風によって倒れた木はオリーブです。
目次
1.シロアリにも黒いアリがいる
シロアリは白いからその様に呼ばれていますが、驚くなかれ黒いアリでも羽アリはシロアリと呼ばれる種類がいます。
単純にアリに羽が付いているだけと思って勘違いしていると場合によっては家への影響のあるシロアリってこともありますのでご注意ください。
シロアリについては世界に3000種類くらいいると言われているそうで、そのうち日本では20種類ほど生息しています。
しかし、ほとんどが益虫として枯れた木や落ち葉など堆肥したものを分解し地中に返しているくらいなくてはならない働きをしてくれているそうですが、日本で確認されているシロアリで家に被害を与える厄介者が3種類います。
2.日本のトップに君臨するシロアリ
日本のトップに君臨するシロアリですがヤマトシロアリとイエシロアリだそうです。
日本の8~9割がヤマトシロアリと言われており被害状況はそれぞれ違います。
ヤマトシロアリとイエシロアリについてご紹介していきます。
被害が多いヤマトシロアリ
シロアリなんですが体が黒く羽アリとは違うのがわかるかと思います。
北海道北部以外の日本各地で生息しており、寒さにも強い特徴があって数が1番多いとされているヤマトシロアリですが、床下や水まわりなどの湿気が多いところを好む習性があり乾燥に対して弱い特徴があります。
もちろん被害数もNO1であります。
土壌性の特性のヤマトシロアリなんですが普段は暗い地下や土の中などで生活しているため日光にあたることがありませんが、繁殖期(4月〜5月くらい)には地上に出没して密集し大量発生を見かけることが多いとのことです。
木を空洞化するまでに時間がかかるため気づいた時には手遅れになることもあるそうなので注意しましょう。
体長は5mm〜8mmくらいで女王アリは15mmくらいになります。
厄介なイエシロアリ
数多いシロアリの中でも被害範囲が広くて重症度が高く非常に厄介なのがイエシロアリ。
寒さに弱いイエシロアリなんですが、日本の温暖化の影響もあって生息地を広げて行っていると言われており沖縄県〜千葉県の海沿いで拡大中です。
活動時期は6月〜7月でヤマトシロアリは湿気を好みますがイエシロアリは自分で水を運ぶことが可能なので、たとえ乾燥していても蟻道をつくって住みつくことができます。
被害についてもヤマトシロアリは家の下部に集中する水廻り被害なのですがイエシロアリは家全体に及びます。
乾燥していても水を運んで浸食していくため被害が大きくなる傾向だそうです。
体長は7mm〜9mmくらいで女王アリは40mmくらいになる非常に大きく体の色はヤマトシロアリに比べて全然白いです。
3.確認されている日本にいるその他のシロアリ
アメリカカンザイシロアリ
名前からわかる通り外来種になります。
木の中が主な生活拠点でヤマトシロアリやイエシロアリみたいに土壌で湿ったところではなく乾燥していても生活できる特徴があります。
中国地方の一部などに生息していると言われているそうですが、現在拡大中で東日本でも確認されているそうです。
体長は5mm〜8mmくらいで女王アリは10mmくらいです。
被害はイエシロアリ同様に家全体に及びますが乾材に影響を与えるためこちらも厄介者です。
駆除方法はヤマトシロアリやイエシロアリと別の方法でおこなう必要があるため難易度が高いとされています。
4.そもそもシロアリには天敵がいるのか
シロアリの天敵といえば
- クモ
- カエル
- ツバメ
- クロアリ
- ヤモリなど
私たち人間の身近にいる昆虫や鳥類などが退治してくれますが、シロアリ対策だからと言ってこれらの昆虫などを放すことのないようにしましょう。
なぜならシロアリの天敵ではあるが主食ではないためと別の被害が発生する可能性があるためです。
人間はご飯を栄養バランスを考えて決めることができますが、天敵の昆虫などはわざわざ今日はシロアリ食べようかと探さないし巣を襲うこともございません。近くで見つけたら食べるかという感覚でしかないということです。
ごく稀にクロアリがシロアリの巣を攻撃して殲滅することがあるらしいのですが見つけることができない限りは共存することになります。
だったら『どーやって対策するのか』気になるところだと思います。
5.羽根アリと遭遇した時の対策と駆除
遭遇した時の対処
とりあえず何かしらの対策や一時的な駆除をしないと気が落ち着かないという方が多くいらっしゃると思っているんですが、私もその一人でしてシロアリを見つけたら手頃な殺虫剤を使用したくなります。
ホームセンターなどにもシロアリ駆除剤のスプレー式が売っているほど手に入りやすいですよね。
しかし、その行為は控えるようにしないといけないという。
スプレー式の駆除を控えた方がよい理由
- 一時的な対策でシロアリがいなくなったとは限らない。
- 手の届かない範囲まで網羅することができない。
- スプレーの噴射力で飛ばされているだけかも・・・
- 即効性はあるが持続性がない
- 被害が大きすぎると効果が薄い
など
それでも使用する際は『あくまでも一時的な対策である』ことを理解しておく必要があり、あとで専門業者に依頼する手段をとりましょう。
取り除くことが可能なら処分する
シロアリの住処は地下もしくは湿った木などでなかなか場所によっては処分することは困難ですが、私みたいに家の外の倒木などにいた場合は処分は可能ですので、できるだけシロアリの住処になりそうな朽ちた木や倒木などはそのまま放置しないように処分しましょう。
シロアリをそもそも寄せ付けないようにすることが重要で発生する原因を作らないことが抑制となります。
我が家の場合のとった行動はスプレー式駆除剤
私がとった行動はなんだかんだ言ってもスプレー式の駆除剤を使用しました。
これには私が無知だったこともあるんですが、ヤマトシロアリだと知らなかったということと、家にあった殺虫剤でなんとかなるかなと安易な行動によるものです。
あとでシロアリと知って『ヤバいな』と思って家周辺を見回りましたが、シロアリ特有の蟻道がなかったことや放置した木が家から離れていたこともあったのか確認されなかったです。
5.まとめ
黒い羽アリでもちょっと違う容姿ならシロアリを疑いましょう。
日本のシロアリといえばヤマトシロアリとイエシロアリの2トップで家屋にとっては害虫であるが森林などにとってシロアリは益虫でなくてはならない存在です。
シロアリは弱者で天敵も多いが住処が地中や木の中などで狙われにくく繁殖力も強いため、北海道北部を除く寒い地域も含めて日本各地で生息しています。
被害状況によっては家屋の倒壊も考えられることから、個人でおこなう際は『一時的な対策である』ことを忘れず専門業者に依頼する方がベストです。
シロアリについて無知だったため手遅れとならないように気をつけましょう。
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