芝生にはいろいろな幼虫から昆虫、虫がいつの間にか生息し住処にしています。
なかには芝生の土をやわらかくしてくれる益虫や効果がなく見るだけでイヤになる不快害虫などもいます。
が・・・
やっぱり芝生にとって悪い影響を与える害虫は駆除したいですよね。
芝生を枯らす原因って意外にも『蛾』の存在もあります。
その蛾の正体はスジキリヨウトウと言います。
ここではスジキリヨウトウの特徴と駆除方法についてお伝えしますので参考にしてみてください。
目次
1.芝生を枯らすスジキリヨウトウの生態と特徴
スジキリヨウトウの生態
日本全土に広く生息しており芝生生活している人は検索したことのある昆虫。
芝生の種類でも日本芝(高麗芝、野芝)が大好きで生息しているのも芝生が中心の昆虫です。
スジキリヨウトウにとって芝が長いと生息しやすい環境となり、何も対策しないままだと一年で大面積が枯れるなどの被害も出るくらい厄介な蛾です。
光に集まる習性
外灯などの光に集まりやすく学校帰りや帰宅時には一度は目にしているかもしれません。
卵は見つけやすい
ピンボケですいません。
芝生の葉に卵(米粒くらいの大きさ)を生みつけられておおよそ1週間で孵化するといわれています。(早いですね)
卵にも特徴があって芝生の葉先付近に白い塊みたいな状態で生みつけられ比較的発見しやすいです。
幼虫期
発生時期がシバツトガと重なるんですが5月〜10月くらいでピーク波が3回くらいあります。
最近は気温も高い傾向ですのでピーク波が多くなる傾向ですので要注意。
卵から孵化(ふか)すると1ヶ月程度の幼虫期があるわけなんですが、先代の意思を受け継ぐのかわかりませんが発生量が増加し、幼虫期の3代目で芝生の食害が拡大。
夜行性で食欲旺盛。
幼虫の状態で越冬し寒さに強い。
スジキリヨウトウの特徴
体長は幼虫時期は25mmくらい。成虫は10〜15mm。
羽根を広げると30mmくらいにもなる。
見た目から『ザ、蛾』といわんばかりのフォルム。
羽根の先端付近は黒く波模様もあり真ん中から均等に羽根に細く白い縦縞が2〜3本あり交わるように斜線がある。(個体差があります)
2.スジキリヨウトウ対策
スジキリヨウトウの対策として3つやる方法があります。
農薬による駆除対策
一般的に簡単で駆除できる方法の農薬駆除ですが取り扱いには注意が必要で、農薬散布後は子供やペットを近づけないようにしましょう。
撒きすぎると薬害による枯れてしまう場合もあるので用法容量を守って対策しましょう。
代表的な駆除剤
・スミチオン
・パンチショット
・オルトラン水和剤
・シバラックMC
など、ホームセンターで購入できるものは幅広い害虫を網羅しています。
スミチオン散布記事
オルトラン散布記事
農薬を使わない駆除対策
安心安全な方法ですがちょいと手間で面倒です。
・草木灰(草木灰)を撒く
文字通り草木を燃やしてできた灰のことで、灰に含まれるアルカリ成分が駆除・殺菌効果があり水に溶かして散布する。
なかなか自宅で燃やすと近所迷惑にもなるので、ホームセンターなどで購入できます。
・米ぬかをまく
米ぬかを食べるとお腹を壊して死するみたいですが、散布量が多いと栄養豊富な米ぬかの影響でカビやナメクジが増える可能性がありますので撒きすぎ注意です。
米ぬかには農作物の病気が減ったり水田などの雑草対策など他の効果もあるとされていますが、この効果は芝生にもあるのかはわかりません。
農薬を使わない防除
・木酢液・竹酢液の散布
防虫効果の他にも殺菌作用もあって病気の予防もできる万能液。
ただしニオイが強いためこちらも近所迷惑にならないよう配慮してください。
・コーヒーかすの散布
猫よけとかにも効果があると有名ですが(私は一度も効果がなかったですが)コーヒーかすは防虫効果もあるとされています。
・芝刈りをする
芝が長いため生息しやすい環境を作っているので根本的に芝を短くしてあげることでスジキリヨウトウの住みにくい環境にする。
短くすることで卵も生みつけにくくもなります。
3.まとめ
スジキリヨウトウについて述べてきました。
芝生を枯らす原因の食害被害は『蛾』という意外な正体だったと思います。
蛾を見たら芝生に卵があるもしくは幼虫がいると思っていいので芝生が枯れる前に対策することをオススメします。
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