あまりオールシーズンタイヤに馴染みがない日本人はサマータイヤ(ノーマルタイヤ)とスタッドレスタイヤの2種類で一年を乗り切ると思います。
そんな馴染みのないオールシーズンタイヤにスノーフレークマークというマークの有無で走行できる道が変わってくるのをご存知でしょうか?
ここでは
・スノーフレークマークってなに?
・オールシーズンタイヤの寿命は?
・タイヤの溝の簡単な測定方法
などについてお伝えしますので参考にしてみてください。
目次
1.オールシーズンタイヤにはスノーフレークマークがあると良い
オールシーズンタイヤのタイヤ側面には小さく『M・S』『M+S』などの表記があります。
これは『MAD(泥)』『SNOW(雪)』という意味を表したタイヤ。
オールシーズンタイヤは冬用タイヤ規制の場所も走行可能といわれています。
しかし
冬用タイヤ規制が出てている高速道路はタイヤのチェックが入りますがオールシーズンタイヤが走行できるといっても『ダメだ』と言われることもあります。
高速道路で冬用タイヤ規制でも走行可能な安心なオールシーズンタイヤはスノーフレークマークが付いているものが冬用タイヤと認められているそうです。
スノーフレークマークってこんなマーク
スノーフレークマークは世界最大の標準化団体『ASTM』にて試験して適合した証明。
世界最大の国際標準化規格団体『ASTM』
世界各国30000人以上のメンバーが参加して策定されており任意規格でありながら、世界の法規制の基準とされて国際的に広く使われています。
もう一度申し上げますが
このマークがあることで冬用タイヤとして認められるためオールシーズンタイヤでも高速道路の冬用タイヤ規制があっても走行ができる。
ここがスノーフレークマークの有無で扱いが違うので要注意です。
2.オールシーズンタイヤの寿命は距離?年数?
スタッドレスタイヤの寿命は約3〜4年といわれていますが、これはタイヤのゴムが硬化することや摩耗によるもので雪道等で安全に乗るための目安になっていますよね。
ではオールシーズンタイヤの寿命はどうなのかについてですが、調べると走行距離で判断する場合もあればスタッドレスタイヤ同様年数で判断する場合もあります。
走行距離によると
だいたい5000kmで1mmタイヤの溝が減っていくといわれているそうです。
タイヤの溝は新品で8mmくらいが平均となっているので半分の4mmになるのに走行距離=約20000kmくらいになります。
車は1年で10000km走行すると2年でタイヤの溝が4mmで約50%消耗したことになりスタッドレスタイヤだと4mm以下になると雪路、凍結路でのタイヤの性能が十分に発揮できず大きく低下します。
スタッドレスタイヤより劣るオールシーズンタイヤになれば言わなくてもわかりますよね。
サマータイヤ(ノーマルタイヤ)として使う分には現役でまだまだ走行できるので冬用としては引退した方が安全です。
年数判断すると
スタッドレスタイヤは1年中使用している車は少ないと思います。
必ず、サマータイヤ(ノーマルタイヤ)に交換して自宅や貸コンテナなどで保管するので環境状態にもよるので一概にコレとは言えませんが、一般的に3〜5年といわれています。
オールシーズンタイヤも同様と理解していてもいいと思います。
そもそもタイヤの推奨年数4〜5年
タイヤメーカー毎で若干の違いがあるもののタイヤは使用開始してから4〜5年が推奨されています。
ゴム製品は保管状態や使用環境によって大きく劣化させることになりどの企業さんも研究開発し努力しているが安全に使用するためにはこの年数を限界値としているのでしょう。
タイヤは特に路面の凸凹や雨風、灼熱のアスファルトや紫外線を浴びているので使用環境は劣悪です。
適正な空気圧やタイヤの溝を含めた日常点検とタイヤの使用年数も把握しておくことをオススメします。
3.タイヤの溝が1.6mm未満は違反
道路交通法で決まっていることですがスリップサインが出てしまうと整備不良で車検も通らなければ何かのキッカケで警察に見つかれば違反となります。
タイヤの溝が1.6mmまで減るのに要する走行距離ですが、5000kmで1mm減る計算をベースにすると・・・
32000kmでタイヤの溝が1.6mmになる。
計算上は32000kmでタイヤの交換となりましたが実際どうなのか簡単なタイヤの測定方法にて私の車でみてみましょう。
4.タイヤの溝の簡単な測定方法
まず100円玉を用意します。
100の1縦ライン(腹側)までが5mmで1の先端までが4mmですので目安ですが簡単に判断することができます。
ご覧の通りタイヤの溝に100玉硬貨を挿すだけで溝が4mmと5mmの判断ができますよね。
私の車が走行35000km超えていますが溝の残りは4〜5mmくらいはありそうなので距離計算だと『32000km=溝1.6mm』なので距離判断は大きく差が生じることがわかりますよね。
5.まとめ
オールシーズンタイヤの冬用タイヤはスノーフレークマークがないと高速道路のタイヤ規制の場所を通行することができない。
万が一通れても非常に危険などで絶対にスピードを抑えてください。
欧米や欧州ではスノーフレークマーク付きのオールシーズンタイヤが冬用タイヤとして一般的に使われているそうなので、スノーフレークマークの有無で大きく性能が変わると言えるのではないでしょうか。
スタッドレスタイヤとサマータイヤ(ノーマルタイヤ)を入れ替えるのが面倒やタイヤの保管場所がない人、雪が積もる回数が年に1回くらいしかなくてスタッドレスタイヤを買うのはちょっとって思っている方はオールシーズンタイヤのスノーフレークマーク付きで対応してもいいと思います。
タイヤの日頃の点検をしっかりやって安全運転で行きましょう。
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